CAREER MODEL

前島 貴裕

1981年生まれ
税理士 2008年9月入所

数字好きが高じて
税理士業界の道へ

幼少期は電車が好きで運転士になることが夢でした。その後、野球を始めてからは、プロ野球選手を目指し、地元埼玉の球団に憧れていました。
野球は中学まで続けて、高校からは別の道へ。理系の学部に進み、大学でも理工学部へ進学。しかし、自分がやりたい事を考え直した結果、この道は違うんじゃないか…と。算数や数学が好きだった事もあり、税理士という道を考え、大学卒業後、専門学校へ通い始めました。

永和に就職

しばらくは勉強に専念していましたが、途中から税理士事務所でアルバイトを開始。そこでは一通りのことを教えて貰いましたが、記帳作業が多く、また正社員の方々は毎日のように遅くまで残業していた事もあり、他の事務所で就職をすることに。
当時、税理士業界は比較的人が溢れており、就職難な時期でした。なおかつ、私が受験していた科目が所得税だったこともあり、法人税を受験していないことがマイナス評価となっていたようです。
しかし永和で面接を受けた際には、「法人税だけではなく、所得税も大事」と評価して貰いました。また、試験勉強へのフォローも熱く、繁忙期でも授業があるときは必ず通学が出来、試験前約1ヶ月の休みが取れるということが決め手となり、永和に入社することになりました。

入社からこれまでの
仕事について

1年目、先輩に付いて様々なクライアント先を周ります。アルバイト経験は有ったものの、わからない事ばかりで、改めて一から丁寧に教えて貰いました。全てが勉強の年です。
2年目、3年目では少しずつ担当を受け持つようになりました。まずは小さいところから。徐々に大きな企業へ。もちろん先輩がフォローはしてくれますが、クライアントには自分の言葉で話をしなければならず、責任感を持つようになりました。
4年目では大法人の担当となりました。限られた時間の中で決算を組むというプレッシャーがあり、今までと違う仕事のやり方を学んだ年となります。また、今までは先輩から教えられる側でしたが、この頃から後輩に教える側となりました。後輩の面倒を見ることによって、自分自身の理解度も増していきます。
5年目は転換期でした。偶然と税務調査が重なりました。税務署とやり取りをしている中で、勉強してきた事を活かすことが出来たと実感しました。クライアントから感謝されたことが嬉しかったのと、自信が持てた年です。
6年目以降は、これまでは先輩と行っていたクライアント先に後輩と一緒に行くようになったり、一人で大法人や新規も取りまとめるようになったりました。毎年責任感が培われていきます。また、相続案件も取りまとめ、オールマイティな仕事ができるようになったと感じます。

仕事と勉強の両立へ

永和入社時は簿記と財表の2科目しか持っていませんでした。入社年に所得税を受けていて、自信はあったものの結果は不合格。残り3科目と遠い道のりでした。
事務所では、受験生が何人かいて皆で切磋琢磨し試験に挑んでいました。朝早くきたり、昼休みや就業後など、事務所の会議室を使って勉強していました。
授業があるときは、17時に仕事を切り上げそのまま学校へ。事務所から学校まで歩いて行ける距離なのも、メリットの1つ。そして、何よりも試験前に1ヶ月近い休みを貰えたことは本当に助かりました。仕事をしながらだと、どうしても不足がちな勉強時間も、この休みで取り戻せたのは事実です。
そうは言っても、思うように合格出来なかったことも事実。ときには上司から「仕事を辞めて専念するのも1つの手だ」と言われた事もあります。その頃事務所では人手不足でした。一人欠ければ仕事がうまく回らないということも理解していました。それにも関わらず、そういう勧告してきた事に対し「事務所の仕事の心配より、私の人生の心配をしてくれているんだ」と感じました。
結果的にそれが起爆剤となり奮起し、無事5科目合格するに至ります。

後輩へ一言

仕事をしながらの試験合格というものは本当に大変です。
仕事は覚えなければならないし、勉強もしなければならない。試験に専念している人に比べて、圧倒的に勉強時間が少ない。それどころか、仕事で疲れてしまい勉強に身が入らないこともしばしば…。
試験合格には「覚悟」が必要です。絶対に税理士になる、今年で合格する、という覚悟です。代表の原田からは「税理士になってからがスタート」と良く言われます。試験合格が終わりではなく、そこからが始まり。仕事はそこからが楽しくなります。
これから試験合格を目指す方には早く合格して貰いたい。仕事も勉強も両立していくことが大変なのは身を持って理解しています。だからこそ出来るアドバイスもありますし、試験合格の為の協力は惜しみなくしていきます。